2025/10/17
実例①:新入社員・若手社員向けレゴ®シリアスプレイ®研修【2026年度版】
新入社員研修で成果を左右するのは、スキルの量ではなく「同期との信頼関係」と「安心して質問・発言できる土台」です。本記事では、2026年度に向けて、ある企業で実施された新入社員約30名向けの1日チームビルディング研修の実例を、全21ステップのプログラムと参加者のリアルな声とともに詳しくご紹介します。配属直前に同期の信頼関係と質問・承認のスキルを育む、効果的な研修設計が分かります。

[クリックでジャンプ]

新入社員研修で「つながり」と「自信」を育む──配属直前のターニングポイントに
新入社員研修で成果を最も左右するのは、スキルの量ではなく 「同期との信頼関係」と「安心して質問・発言できる土台」 をどれだけつくれるかです。配属直前にこの土台が築けているかどうかが、その後の職場適応・成長スピード・早期離職リスクを大きく左右します。本記事では、2026年度に向けて、ある企業で実施された新入社員約30名向けの1日チームビルディング研修の実例を、プログラムの全ステップと参加者の声とともに詳しくご紹介します。
レゴ®シリアスプレイ®研修の専門会社・クック・ビジネスラボが実施したこの研修は、本配属の直前という絶妙なタイミングで行われました。1年目の新入社員が5名ずつ6グループに分かれ、LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎メソッドと教材を活用した研修・ワークショップ(LSP)を通じて、自分の想いや価値観を語り合い、相互理解と信頼関係を育むことを目的としています。
研修のゴールは、単なる「仲良くなること」ではありません。以下のような状態を目指して設計されています。
- 同期同士の信頼感・安心感が生まれ、同期意識が高まっている
- 少し気恥ずかしいような夢や目標も、自然と口にできる心理的安全性がある
- 質問する力や認め合う力といった、ビジネスコミュニケーションの基本に気づき、今後の課題として持ち帰れる
実施形式は会場集合型の1日研修。午前は「入社動機」、午後は「この会社で挑戦したいこと」をテーマに、個人とチームで深く語り合う構成です。講義やワークだけでなく、随所にコミュニケーションスキルのレクチャーを挟むことで、学びと気づきが自然と深まるよう工夫されています。以下に、当日実施したプログラムの全体像をご紹介します。
なぜ「配属直前」のタイミングが最も効果的なのか
新入社員研修でレゴ®シリアスプレイ®が最も効果を発揮するのは、配属直前のタイミングです。理由は、この時期の新入社員が「期待」と「不安」の両方を最も強く抱えているからです。
入社からしばらく経ち、同期との表面的な関係はできていても、本音で語り合う機会はまだ少ない——これが配属直前の多くの新入社員の状態です。この段階で「自分の夢や不安を安心して語れた」という体験をすると、配属後に困難にぶつかったとき、「あの同期に相談してみよう」という心理的な支えが生まれます。100社以上の現場でクック・ビジネスラボが見てきたのは、配属前に深い相互理解を経た同期は、配属後も部署を越えて連絡を取り合い、互いの離職を防ぐセーフティネットになるという事実です。
近年の新入社員はオンライン中心の学生生活を経てきた世代も多く、対面で本音を交わす経験が相対的に少ない傾向があります。だからこそ、配属直前に「手を動かしながら語り合う」体験の価値は高まっています。新入社員世代の特徴と研修アプローチについては、2026年新入社員の特徴と効果的な研修アプローチで詳しく解説しています。
新入社員向けレゴ®シリアスプレイ®研修プログラム例
実際に行われた1日研修のプログラムは、参加者:新入社員、人数:30名、時間:1日(21ステップ)という構成でした。午前は「入社動機」と「会社への想い」、午後は「将来の自分」と「困難への向き合い方」へと、内省のテーマが段階的に深まる設計になっています。
| ステップ | 内容 | 狙い |
|---|---|---|
| 1 | 研修事務局挨拶 | 研修目的を明確にする |
| 2 | 講師挨拶・インスト | ラポール形成・研修の位置づけと目的理解・ワクワク感と信頼感の醸成 |
| 3 | LSPワーク(1) ウォーミングアップ | 色や形のメタファで潜在意識を引き出す手法を体感・「違いを楽しむ」意味を体感 |
| 4 | LSPワーク(2) スキルビルディング(お題:ワクワク・まなび・しごと) | 価値観の多様性を知り、認め合う |
| 5 | レクチャー(1)「ビジネスに正解はない」「オートクライン効果」 | 正解探し・予定調和を脱し、まず「話してみる」心構えを持つ |
| 6 | LSPワーク(3) 個人作品制作(テーマ:会社) | 直感を信じて手を動かす・「楽しい」という気持ちを高める |
| 7 | レクチャー(2) 発問スキル・職場コミュニケーションの秘訣 | 質問力がなぜ必要か・良い質問とは・質問力を高める観点 |
| 8 | LSPワーク(3)’ 個人作品の発表・質疑 | 会社への想いを語り合う・発想の多様性を認め合う・質問力の課題感を実感 |
| 9 | 振り返り(他己紹介) | グループをまたいだ交流・相互理解・他者紹介を通じた自己理解 |
| 10 | 午前のチェックアウト | 良い質問とは・相手を大切にするとは何かを問う |
| 11 | レクチャー(3)「トヨタ流カイゼンの要所」 | 目標設定の重要性・問題発見よりありたい姿を描くことが先 |
| 12 | LSPワーク(4) 個人作品(テーマ:将来の自分) | なりたい姿を具体化する |
| 13 | レクチャー(4)「最悪の想定」 | 苦労や困難の想定・リスクマネジメント・レジリエンスの強化 |
| 14 | LSPワーク(5)前半 個人作品(テーマ:今後の苦労・困難) | 今後の社会人生活に待ち受ける困難を先読みする |
| 15 | レクチャー(5)「逆転のシナリオを描く」 | 対処法・解決策・リソースを考える・同期同士で助け合うイメージを描く |
| 16 | LSPワーク(5)後半 2作品をグループ内で発表・質疑 | 今後3年間の成長ステップをイメージし、困難への向き合い方を考える |
| 17 | LSPワーク(6) グループ作品(テーマ:実現したい未来像) | 将来ビジョンの解像度を上げる・共同作業で仲間意識と達成感を醸成 |
| 18 | レクチャー(6) 承認スキル・コミュニケーションタイプ診断 | メンバーの良い点に着眼する・ほめ方/認め方の基本を学ぶ |
| 19 | 相互フィードバック | お互いを認め合い、距離を縮め、信頼関係を醸成する |
| 20 | まとめ(感想共有・アクションプラン作成) | 研修目的に立ち返り成果を確認・明日からの行動変容を促進 |
| 21 | 片付け・アンケート記入 | — |
このプログラムの特徴は、レゴ®シリアスプレイ®のワークの間に「発問スキル」「承認スキル」「目標設定」「レジリエンス」といったレクチャーを挟む二段構えの設計にあります。体験で気づきを得て、レクチャーで言語化し、再び体験で実践する——この往復が、1日という短時間でも学びを定着させる鍵になっています。
研修を通じて得られた気づきと変化
この1日研修を通じて、参加者は単なる「研修の受講者」から「仲間として支え合う同期」へと関係性を深めていきました。ワークの中で特に多くの気づきが生まれたのは、次の3点です。
- 褒めることの難しさ──「すごい」という一言では相手に届かないと実感
- 質問で相手の思考を引き出す力──良い問いが対話の質を劇的に変えること
- 多様な価値観の受容──同じ会社に入っても、それぞれのバックグラウンドと動機が異なると知ること
グループでの対話を重ねる中で、自分とは異なる価値観やバックグラウンドを持つ同期と安心して話し合える空気感が自然と生まれていました。これはレゴ®シリアスプレイ®の最大の特徴である「手を動かしながら話す」というプロセスが、言語的なハードルを下げるからです。
実際の参加者の声
研修後のアンケートには、配属を控えた新入社員ならではのリアルな声が多数寄せられました。
「自分の夢や将来像を語るのは気恥ずかしかったけれど、同期の前だからこそ素直に話せました。本配属前にこういう時間があってよかったと心から思います」——心理的安全性が高まると、本音で語り合える関係が生まれることを示す声です。
「質問の仕方ひとつで、相手の話す内容や気持ちの引き出し方が変わることに気づきました。これからの業務にも活かしていきたいです」——発問スキルは職場コミュニケーションの根幹であり、体験で学ぶからこそ身につきます。
「ほめるときは『すごい』ではなく、どこがどう良かったかを具体的に伝えることが大切だと実感しました」——承認スキルは1日の研修でも確実に習得できることを物語っています。
レゴ®シリアスプレイ®研修が「信頼関係」と「行動変容」を同時に生み出すメカニズム
レゴ®シリアスプレイ®とは、レゴ®ブロックを使って思考や価値観を立体的に表現し、対話を通じて相互理解を深める研修メソッドです。1990年代にレゴ社が開発し、現在は世界50カ国以上で企業研修・組織開発に活用されています。
なぜ「作って話す」と深い対話が生まれるのか
従来の研修では「考える→話す」というプロセスをたどります。しかしレゴ®シリアスプレイ®では「手を動かす→作品を語る」というプロセスを経るため、次の3つの効果が生まれます。
- オートクライン効果:話しながら思考が整理され、自分でも気づかなかった本音が出てくる
- メタファ効果:ブロックという「物」を介することで、直接言いにくい感情や価値観も自然と表現できる
- 全員参加の保証:「全員が作り、全員が話す」ルールがあるため、声の大きい人だけが発言する場にならない
これらのメカニズムが重なることで、1日という短時間で「言葉だけでは届かなかった相互理解」が生まれ、配属後のチームワーク向上・エンゲージメント向上・早期離職防止に直結する効果が出ています。なお、なぜ体験型研修が「楽しいだけ」で終わらず成果につながるのか、その設計原理は「楽しかった」で終わる研修と成果が残る研修は何が違うのかでも詳しく解説しています。
配属後のフォローアップまで設計すると効果が定着する
新入社員研修は「配属前の1日」で完結させるより、配属後のフォローアップまで含めて設計すると、効果が大きく定着します。配属前研修で築いた同期のつながりを、入社後3〜6ヶ月のタイミングで再び確認する場を設けることで、リアリティショックによる早期離職を防ぐ効果が期待できます。
配属前研修と配属後のフォローアップ研修をセットで設計するアプローチは、新入社員フォローアップ研修の設計で詳しく扱っています。「研修をやって終わり」ではなく「育成プロセスの一工程」として位置づけることが、新入社員の定着と成長を最大化します。
クック・ビジネスラボがレゴ研修で選ばれる5つの理由
クック・ビジネスラボは、レゴ®シリアスプレイ®研修の専門会社として、2016年に国際認定資格を取得し、三菱商事・AWS・PwCなど累計100社以上・6,000名以上に研修を提供してきました。新入社員研修で選ばれる理由は、次の5点に集約されます。
認定ファシリテーターによる質の高い場づくり
レゴ®シリアスプレイ®認定ファシリテーターが全プロセスを設計・進行します。「場の空気」を意図的にデザインすることで、参加者が安心して本音を話せる場をつくります。
経営・組織の専門知識を持つ講師陣
代表の森琢也は中小企業診断士資格を保有し、トヨタグループ(デンソー)での経営企画経験を持つ人材育成の専門家です。研修に組織課題の視点を組み込みます。
完全カスタマイズ対応
「なんとなくコミュニケーション研修を」ではなく、「貴社の組織課題を解決する研修」を設計します。人数・目的・階層・予算に合わせて柔軟に対応します。大手企業100社以上の実績を持ちながら、各社の新入社員の状況に合わせてお題を個別設計する点が特徴です。
豊富な導入実績と高い参加者満足度
製造業・IT・金融・公共機関など多業種に導入実績があります。主要都県庁向け研修参加者アンケート(2025年実施)では満足度4.71/5.0点・推奨率96%を達成し、リピート率は約80%です。
オンライン体験会で気軽に試せる
「まず体験してみたい」という担当者のために、オンライン体験会(約2時間・5,000円/人・税別)を定期開催しています。研修内容の確認と講師との相性を確認できます。
おわりに──配属前の1日が、組織の未来を変える
配属直前という緊張感のあるタイミングだからこそ、「自分を語り、相手を知る」機会は非常に大きな意味を持ちます。本研修のように、信頼関係と主体的な行動の土台を築くプログラムを取り入れることで、次の4つの力が自然と育まれます。
- 配属後の立ち上がりスピードの向上
- チームでの協働意識の強化
- 自律的な学びの姿勢の定着
- 早期離職リスクの低減
これらが結果的に組織全体の成長にも寄与することが期待できます。クック・ビジネスラボでは、「体験したあとに、もっと知りたくなる研修」を目指しています。
導入をご検討の方は、まずオンライン体験会で実際の研修の雰囲気を体感されることをおすすめします。貴社の組織課題や風土に合わせたカスタマイズも可能です。ご質問・お見積りはお問い合わせページからお気軽にどうぞ。
よくある質問(FAQ)
Q. 新入社員研修にレゴ®を使うのは子どもっぽいと思われませんか?
A. 思われません。体験した参加者の多くが「最初は半信半疑だったが、やってみると本格的な気づきがあった」と述べています。レゴ®シリアスプレイ®はもともとビジネスリーダー向けに開発されたメソッドで、世界の大企業でも活用されています。ファシリテーターが場の空気を設計するため、参加者は自然と真剣に取り組みます。
Q. 新入社員研修は配属前と配属後、どちらで実施するのが効果的ですか?
A. どちらも効果的ですが、目的が異なります。配属前は「同期の信頼関係づくり」と「コミュニケーションの基礎づくり」に最適です。配属後3〜6ヶ月は「リアリティショックの解消」と「初心の再確認」に効果を発揮します。理想は両方を組み合わせた設計で、配属前の研修と配属後のフォローアップをセットで企画することをおすすめします。
Q. 1日研修でどこまで効果が出ますか?
A. 1日のプログラムで「同期との信頼感」「質問力・承認力の気づき」「アクションプランの設定」という3つの成果を出せます。ただしスキルの定着には継続的な実践が必要です。研修後のフォローアップや複数回実施についても対応可能ですので、ご相談ください。
Q. 参加人数の目安はどのくらいですか?
A. 1グループ4〜6名が推奨です。今回の事例は30名(5名×6グループ)で実施しました。少人数から200名以上まで、会場・ファシリテーター数を調整して対応可能です。まずはご要件をお聞かせください。
Q. 内定者向けの研修としても実施できますか?
A. 実施できます。内定式や内定者フォローのタイミングで、内定者同士のつながりづくりや入社前の不安解消を目的とした設計が可能です。内定辞退の防止や入社後の早期立ち上がりにも効果が期待できます。目的に応じてプログラムをカスタマイズします。
Q. 新入社員以外にも使えますか?
A. 使えます。管理職研修・チームビルディング・パーパス浸透・組織開発など、幅広い階層・目的に対応しています。クック・ビジネスラボでは、管理職向け・若手リーダー向けなど多様な実績があります。
Q. 研修で扱う「発問スキル」「承認スキル」とは何ですか?
A. 発問スキルは「相手の思考や気づきを引き出す質問の技術」、承認スキルは「相手の良い点を具体的に言語化して伝える技術」です。いずれも職場での1on1・面談・チーム内対話の質を高める基礎スキルで、レクチャーで学んだ直後にレゴ®ワーク内で実践できる設計になっているため、体感的に身につきます。
Q. 費用はどのくらいかかりますか?
A. 半日プログラムは200,000円〜(税別)、1日プログラムは350,000円〜(税別)が目安です。参加人数・プログラム内容・実施場所によって異なります。概算でのご提案も可能ですので、お問い合わせページよりご連絡ください。
Q. レゴ®シリアスプレイ®の認定ファシリテーターが担当しますか?
A. はい。クック・ビジネスラボの講師陣はレゴ®シリアスプレイ®メソッドの認定ファシリテーターです。代表の森琢也は2016年に国際認定資格を取得し、中小企業診断士の資格も保有しているため、経営・組織の視点から研修設計を行います。
Q. オンラインでの実施は可能ですか?
A. 可能です。オンライン体験会(約2時間・5,000円/人・税別)も定期開催しています。まずは体験してみたいという方はお気軽にお問い合わせください。
Q. 研修のカスタマイズはできますか?
A. できます。貴社の課題・人員構成・文化に合わせて、お題・時間配分・レクチャー内容を一から設計します。「こんな課題があるが、どんな研修が合うか」という段階からご相談いただけます。テンプレートの使い回しはしません。
Q. お問い合わせから実施まで、どのくらいの期間が必要ですか?
A. 通常2〜4週間が目安です(1週間以内は要相談)。新入社員研修シーズン(3〜4月)はご希望が集中するため、早めのご相談をおすすめします。「まず話を聞きたい」という段階からも対応しています。