2026/03/30
AI時代だからこそ「手を動かす研修」が選ばれる——体験型研修の導入効果と事例
AIが知識のインプットや情報処理を代替する時代に、企業の人材育成に求められるものが根本から変わっています。本記事では、AI時代に「手を動かす体験型研修」が選ばれる構造的な理由と、レゴ®シリアスプレイ®を活用した具体的な導入効果・4つの活用事例を、累計100社以上の実績をもとに解説します。
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ChatGPTをはじめとする生成AIが職場に浸透した今、企業の人材育成に求められるものが根本から変わりつつあります。知識のインプットや情報整理はAIが代替できる時代だからこそ、 人間にしかできない「対話・共感・創造」を鍛える体験型研修 が急速に注目されています。本記事では、AI時代に体験型研修が選ばれる理由と、レゴ®シリアスプレイ®を活用した具体的な導入効果・事例を解説します。
AI時代に「研修のあり方」が問い直されている
2023年以降、生成AIの急速な普及によって、多くの企業が研修設計を見直し始めています。
これまでの研修の多くは「知識を伝える」ことを中心に設計されていました。業務マニュアルの習得、コンプライアンス教育、スキルのインプット——こうした内容は、AIツールの登場によって「いつでも・どこでも・自分のペースで」学べる環境に移行しつつあります。
一方で、AIにはできないこと、そして今後もAIには代替されにくいことが明確になってきています。それは 「人と人が直接関わる中で生まれる気づき・信頼・協働」 です。
チームで一緒に考える体験、誰かの話を本当に聞く体験、自分の言葉にならない思いをなんとか表現しようとする体験——こうしたプロセスは、テキストを処理するAIには生み出せません。
この構造的な変化が、体験型研修への関心を急速に高めている根本的な理由です。
「知識を学ぶ研修」から「体験して気づく研修」へのシフト
研修の世界では長らく、「70:20:10の法則」という考え方が知られています。人が仕事で成長する要因の70%は「実際の業務経験」、20%は「他者との関わり・フィードバック」、残り10%が「研修・書籍などの学習」だという法則です。
この観点でいえば、従来の座学型研修は「10%の部分」を担うに過ぎません。一方、体験型研修は参加者が実際に手を動かし、対話し、判断するプロセスを通じて「70%の業務経験に近い質の学び」を研修の場で生み出します。
AI時代の今、この差はさらに大きくなっています。座学でインプットできる知識はAIでも代替可能です。しかし体験の中から生まれる気づき・感情・コミットメントは、AIには生み出せません。
体験型研修の代表例として以下が挙げられます。
- レゴ®シリアスプレイ®:ブロックを使って思考を「見える化」し、対話を深めるワークショップ型研修
- インプロ(即興演劇):即興のやりとりを通じて、傾聴・適応力・協働を鍛える手法
- アウトドア研修:屋外での協働体験を通じてチームワークや信頼を構築する手法
- ワールドカフェ:小グループでの対話を繰り返し、集合知を生み出す対話型手法
このなかでレゴ®シリアスプレイ®は、「チームビルディング」「ビジョン策定」「相互理解」「組織変革」と幅広い目的に応用でき、かつ全員参加・全員発言が担保される設計になっている点で、特に企業研修での採用が増えています。
AIが得意なこと・苦手なことと、体験型研修の役割
AI時代における体験型研修の必要性を理解するために、まずAIが得意なこと・苦手なことを整理しておきましょう。
| AIが得意なこと | 人間・体験型研修が担う領域 |
|---|---|
| 大量の情報を高速で処理・要約する | 曖昧な感情・直感を言語化する |
| 知識・手順を正確に伝達する | 他者と対話しながら意味を共創する |
| 過去データから最適解を導く | 正解のない問いに向き合い続ける |
| 個人学習のペース管理・最適化 | チームとしての信頼・一体感を醸成する |
| 文書作成・プレゼン資料の自動生成 | 自分にしかできない表現・価値観を探求する |
この表を見ると明確です。AI時代に価値を持ち続ける人材に必要なのは、右列の能力——すなわち 「感情・対話・創造・関係構築」の領域 であり、それはまさに体験型研修が鍛える領域と一致しています。
体験型研修の導入効果:何が変わるのか
体験型研修、特にレゴ®シリアスプレイ®を活用した研修では、以下のような変化が報告されています。
チームのコミュニケーション量・質が変わる
「研修後、チームの1on1の質が明らかに上がった」「会議で以前は発言しなかったメンバーが話すようになった」という声は多く聞かれます。
これは研修の場で「本音を言える体験」を積んだことで、日常の場でも「言っていい」という感覚が生まれるためです。心理的安全性が体験を通じて育まれることで、チームのコミュニケーションの土台が変わります。
相互理解が深まり、協働の速度が上がる
「10年以上一緒に働いてきたのに、今日初めて○○さんの本音を聞いた気がする」という感想は、レゴ®シリアスプレイ®研修で非常によく聞かれます。
言葉だけでは伝わりにくい価値観・思い・ものの見方が、ブロックという媒介を通じて可視化されることで、相互理解が一気に深まります。これが協働の前提となる「信頼」を短時間で構築することにつながります。
言語化できなかった課題が浮かび上がる
ブロックを使って「今の職場の状態」「理想のチーム」を表現するプロセスの中で、「自分でも気づいていなかった本音」が出てくることがあります。
これは単に楽しいワークショップではなく、組織診断的な機能も果たしています。普段の会議やアンケートでは見えてこない「本当の課題」が研修の場で可視化されることで、その後の施策立案に活きる情報が得られます。
行動コミットメントが高まる
他者の前でブロックを使って「次にやること」を宣言する行為は、単に紙に書いたり口で言ったりするよりも、はるかに強いコミットメントを生みます。
これは行動経済学・心理学の観点でも裏付けられており、「公言効果(Commitment and Consistency)」として知られています。体験型研修は、この効果を自然に組み込んだ設計になっています。
レゴ®シリアスプレイ®が「AI時代の体験型研修」として選ばれる理由
体験型研修の中でも、レゴ®シリアスプレイ®がAI時代に特に注目される理由は、その設計哲学にあります。
「手を動かす」ことが脳全体を活性化する
レゴ®シリアスプレイ®のメソッドは、「手を動かすことで思考が深まる」という脳科学的な知見に基づいています。これを 「手と脳のつながり(Hand-Mind Connection)」 と呼びます。
キーボードでテキストを入力するだけの思考と、ブロックを組み合わせながら形にする思考では、活性化される脳の領域が異なります。手を動かすことで、言語化しにくい直感・感情・価値観が引き出されやすくなり、普段の会議やディスカッションでは出てこなかった発想が生まれます。
生成AIに文章を生成させるだけでは引き出せない「自分の内側にある思考」を外在化するプロセスが、レゴ®シリアスプレイ®の核心です。
「全員発言」の原則がAI時代の組織に必要な多様性を守る
AI時代の意思決定では、多様な視点を持つチームが強みを発揮します。しかしAIツールの普及とともに、「AIが出した答えに皆が同意する」という新たな集団思考のリスクも生まれています。
レゴ®シリアスプレイ®では 全員が作品をつくり、全員が発言する ことが原則です。役職・年齢・性格に関わらず、全員が等しく声を持つ場が生まれます。これはAIが提示する「最適解」に対して、人間ならではの多様な視点を保持するための訓練にもなります。
ビジョン・戦略・価値観といった「曖昧な問い」に強い
AIは「明確な問い」に対しては非常に優秀です。しかし「私たちはどんなチームでありたいか」「5年後の理想の組織はどんな姿か」「この会社で大切にしたい価値観は何か」といった 曖昧で正解のない問い には、AIは意味ある答えを出せません。
こうした問いこそ、組織の根幹を決める重要な対話であり、レゴ®シリアスプレイ®が最も力を発揮する領域です。
導入事例:どんな組織がどのように活用しているか
クック・ビジネスラボでは2016年の認定取得以来、累計 100社以上・6,000名以上 にレゴ®シリアスプレイ®研修を提供してきました。以下に代表的な活用パターンをご紹介します。
事例① 製造業・間接部門/チームビルディング目的(34名・4時間)
異動・転職・リモートワーク導入により、チームメンバーのお互いへの理解が薄れていた。「仕事で大事にしていること」をテーマに個人作品を制作し、全員が発表。「10年一緒に働いてきたのに初めて聞いた」という感想が続出し、その後の業務連携のスピードが上がったと報告された。
事例② 公共機関・都道府県庁向け研修/発問・承認スキル習得(複数回実施)
管理職のマネジメントスキル向上を目的に、レゴ®シリアスプレイ®と承認スキルのレクチャーを組み合わせたプログラムを実施。参加者アンケートでは推奨率96%・満足度4.71 / 5.0点(2025年実施)という結果が得られ、翌年度以降も継続導入が決定した。
事例③ IT系スタートアップ/全社会議でのビジョン共創(全社員参加)
年1回の全社会議にレゴ®シリアスプレイ®のワークショップを組み込み、「自分たちがこの会社で実現したいこと」をグループで表現するセッションを実施。経営陣と現場スタッフが同じテーブルで対話することで、普段出てこない現場の声が経営に届く仕組みが生まれた。
事例④ 新入社員研修/レジリエンス強化・チームビルディング
入社直後の新入社員を対象に、「自分の強みとなる経験」「社会人として大切にしたいこと」をテーマに実施。「自分のことを話すのが苦手だったが、ブロックがあると話せた」という感想が多く、同期間の心理的安全性を早期に構築することに貢献した。
体験型研修を成功させるために必要な3つの条件
体験型研修の効果を最大化するためには、以下の3つの条件が揃うことが重要です。
目的と設計の一致
「なんとなく体験型にしたい」では効果が出ません。「誰に・何を・なぜ体験させるか」を明確にしたうえで、お題・時間・グループ構成・振り返り方法を設計することが不可欠です。
熟練したファシリテーターの存在
体験の質は、ファシリテーターの力量に大きく左右されます。参加者の状態を読み取り、沈黙を恐れず、全員の声を引き出す技術は、経験の積み重ねによってのみ身につきます。レゴ®シリアスプレイ®においては、国際認定資格の有無が品質の目安になります。
研修後のフォローアップ設計
体験型研修で生まれた気づきを行動に定着させるには、研修後の1on1・行動計画の振り返り・継続研修との連続性が重要です。「研修で終わり」にしない設計が、ROI(研修投資対効果)を大きく左右します。
AI時代の体験型研修、まず「体験」してみませんか
クック・ビジネスラボでは、 オンライン体験会(約2時間・5,000円/人・税別) を随時開催しています。「レゴ®シリアスプレイ®がどんな研修か実際に体験してみたい」という人事・研修担当者の方に最適です。
本番研修は 半日プログラム(3〜4時間・200,000円〜税別) から 1日プログラム(6〜7時間・350,000円〜税別) まで、目的・規模に合わせて柔軟に設計します。3名から200名以上まで対応可能で、問い合わせから実施まで通常 4〜8週間 が目安です。
AI時代だからこそ、人間にしかできない体験を。まずはお気軽にご相談ください。
まとめ:AI時代の組織開発に「手を動かす研修」が必要な理由
AIが知識のインプットや情報処理を代替する時代において、研修に求められる役割は根本から変わっています。知識を「伝える」研修から、体験を通じて「気づく・つながる・コミットする」研修へのシフトは、もはや選択肢ではなく必然です。
レゴ®シリアスプレイ®はその変化に最もフィットした体験型研修のひとつです。手を動かしながら考える、全員が発言する、曖昧な問いに向き合う——この3つのプロセスは、AI時代に人間が担うべき役割を正面から鍛えます。
「AI時代に何を研修すべきか迷っている」「体験型研修に関心はあるが実態がよくわからない」という方は、まずオンライン体験会でその空気を感じてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. AI時代に体験型研修が注目される理由を一言で教えてください。
A. AIが代替できる「知識のインプット」ではなく、AIには代替できない「対話・共感・創造・信頼構築」を鍛えられるからです。座学型研修の価値が相対的に下がる中、体験型研修の重要性は今後さらに高まると見られています。
Q. レゴ®シリアスプレイ®はAI・DX推進に関する研修にも使えますか?
A. はい。「AI導入後の自分たちの役割」「DX推進においてチームとして大切にしたいこと」といったテーマでも実施実績があります。正解のない問いに向き合う場として、変革期の組織に特に適しています。
Q. 体験型研修はオンライン研修と組み合わせて使えますか?
A. 組み合わせて活用している企業が増えています。事前学習はeラーニングやAIツールで行い、対話・気づき・コミットメントの部分を体験型研修で担う設計が効果的です。クック・ビジネスラボでもオンライン体験会(約2時間・5,000円/人・税別)をご用意しています。
Q. 体験型研修の効果はどのように測定できますか?
A. 研修前後のアンケート(満足度・推奨度・行動変容意欲)、研修後3ヶ月の行動変容率、1on1での振り返り記録などが一般的です。クック・ビジネスラボが実施した主要都県庁向け研修では、満足度4.71 / 5.0点・推奨率96%(2025年実施)という数値が得られています。
Q. 体験型研修は何名から実施できますか?
A. クック・ビジネスラボのレゴ®シリアスプレイ®研修は3名から実施可能で、200名以上の大規模研修にも対応しています。1グループは5名(通常4〜6名)が推奨です。部署単位・全社員・階層別など、規模や目的に合わせて柔軟に設計します。
Q. 年に1回の研修でも効果はありますか?
A. 1回でも目的設計が適切であれば大きな変化が生まれます。ただし行動変容の定着には継続が効果的で、年2回以上実施している企業ではリピート率が約80%に達しています。「1回目で体感→2回目以降で深める」設計が最も効果的です。
Q. 体験型研修を導入する際の社内説明・稟議に使えるデータはありますか?
A. はい。クック・ビジネスラボでは、過去の導入実績・参加者アンケートのサマリー・研修設計の概要資料をご提供しています。稟議・上申用の参考資料としてご活用いただけます。まずはお問い合わせください。
Q. AI・ITツールに詳しくないベテラン社員にも体験型研修は有効ですか?
A. 非常に有効です。ベテラン社員は豊富な経験と暗黙知を持っていますが、それを言語化・共有することが苦手な方も多いです。レゴ®シリアスプレイ®では手を動かすことで暗黙知が可視化され、若手との対話が深まるという効果が多く報告されています。
Q. 体験型研修はどんな業種に向いていますか?
A. 業種を問わず導入実績があります。製造業・IT・金融・公共機関・医療・小売など、累計100社以上での実績があります。特に「言葉だけではコミュニケーションが難しい」「多様なバックグラウンドのメンバーが一緒に働いている」組織に効果が高い傾向があります。
Q. レゴ®シリアスプレイ®は管理職研修として使えますか?
A. 管理職向けの研修として多く活用されています。「マネージャーとしての自分の強み」「理想のチームマネジメント」「部下との関わり方」といったテーマで、言語化しにくいリーダーシップ観を引き出し、自己認識を深める場として機能します。1グループ5名・半日3〜4時間から設計できます。
Q. 体験型研修を初めて導入する企業に向けたおすすめのステップはありますか?
A. まずオンライン体験会(約2時間・5,000円/人・税別)で担当者自身が体感することをおすすめします。次に小規模(3〜10名)のパイロット実施でアンケートを取り、社内でのフィードバックを経て全社展開というステップが、失敗リスクを最小化します。お問い合わせから通常2〜4週間で実施できます。