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2026/05/27

AIが部下の質問に答える時代、上司に残る仕事は何か——マネジャーの「感情的関与」を鍛える対話の場【2026年版】

AIが部下の質問に答える時代、管理職に残る最大の仕事は「感情的関与」です。リクルートマネジメントソリューションズの2026年4月調査でも、感情や動機への寄り添いでは人の上司が評価されることが示されています。本記事では、最新データを起点に「AI時代の上司の役割=感情的関与」を論じ、それを鍛える対話の場のつくり方を、レゴ®シリアスプレイ®研修の専門会社・クック・ビジネスラボの知見とともに解説します。


目次

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AIが部下の質問に答える時代、上司に残る仕事は何か

AIが部下の質問に答える時代、管理職に残る最大の仕事は 「感情的関与」 です。業務の指示や情報提供、選択肢の提示はAIが担えるようになりつつある一方で、メンバーのやる気を引き出し、感情や動機に寄り添うことは、いまも人である上司にしかできません。2026年、生成AIが職場に深く浸透するなかで、「AIにできないマネジメントの価値」をどう鍛えるかが、人事・経営の重要テーマになっています。本記事では、最新調査を起点に「AI時代の上司の役割=感情的関与」を論じ、それを鍛える対話の場のつくり方を、レゴ®シリアスプレイ®研修の専門会社・クック・ビジネスラボの知見とともに解説します。

結論を先に述べます。AIは「答えを出す」ことに長け、人の上司は「相手の感情と動機に寄り添う」ことに価値を持ちます。この役割分担を前提に、管理職は「感情的関与」を意図的に鍛える必要があり、その実践の場として、手を動かして本音を語り合う体験型の対話が有効です。

データが示す「AIの役割」と「上司の役割」の分かれ目

AI時代の上司の役割を考えるうえで、見逃せない調査があります。リクルートマネジメントソリューションズが2026年4月に発表した「AI活用が変える職場とマネジメント業務調査」です。この調査は、AIによる業務変化のなかで「人の役割の再定義」が進んでいることを多角的に分析したものです。

注目すべきは、メンバーがAIと人の上司をどう評価しているかという点です。調査では、業務推進や新たな観点・選択肢の提示についてはAIが評価される一方で、 メンバーの感情や動機への寄り添いについては人の上司が評価される という結果が示されました。つまり、「やる気の喚起や感情への寄り添いといった側面では、人である上司の役割が依然として重要」だということです。

この結果は、管理職の仕事の輪郭が変わりつつあることを示しています。これまで管理職の価値の一部だった「正解を知っている」「情報を整理して渡す」「次の選択肢を示す」という機能は、AIが急速に肩代わりし始めています。だからこそ、AIに置き換えられない領域——人の感情と動機に向き合う「感情的関与」——が、管理職に残る本質的な仕事として浮かび上がってくるのです。

同調査では、AIの未来に対して期待と危機感が共存していることも示されています。業務効率化や可能性拡張への期待がある一方で、人の思考力低下や、人固有の価値の発揮に対する懸念も見られました。この「人固有の価値とは何か」という問いに、管理職の文脈で答えるならば、それが感情的関与なのです。

「感情的関与」とは何か

感情的関与とは、 メンバー一人ひとりの感情・動機・状態に関心を向け、相手の内側にある思いを引き出し、受け止め、意味づけを支える関わり のことです。指示や評価といった「タスクへの関与」とは異なり、「その人自身への関与」を指します。

具体的には、次のような関わりが感情的関与に含まれます。

  • メンバーが言葉にできていない不安や迷いに気づき、問いかけて引き出す
  • 成果だけでなく、その人が大切にしている価値観や動機に関心を向ける
  • うまくいかなかったときに、責めるのではなく、次への意味づけを一緒に探す
  • 「あなたがここにいてくれてよかった」という承認を、具体的な言葉で伝える
  • メンバーの感情の起伏に寄り添い、安心して本音を話せる場を保つ

これらはいずれも、マニュアル化しにくく、AIが代替しにくい関わりです。なぜなら、感情的関与は「正しい答え」を出すことではなく、「相手と同じ温度で向き合う」ことだからです。AIは膨大な選択肢を提示できますが、メンバーが「この人になら本音を話せる」と感じる関係性そのものは、人と人の間にしか生まれません。

なぜ今、感情的関与が管理職の中心的な仕事になるのか

感情的関与が管理職の中心的な仕事になる理由は、「AIによる代替」と「人材の流動化」という2つの大きな変化が重なっているからです。

第一に、AIによる代替です。前述の調査が示すように、情報提供・選択肢提示・業務効率化はAIが担う領域に移りつつあります。管理職が「物知りであること」「答えを持っていること」で価値を発揮する時代は、静かに終わりつつあります。残るのは、AIにはできない「人への関与」です。

第二に、人材の流動化と価値観の多様化です。転職が当たり前になり、メンバーが「この組織で働き続ける理由」を常に問い直す時代になりました。給与や制度だけでは人は定着せず、「自分はここで大切にされている」「自分の仕事に意味がある」という実感が、エンゲージメントと定着を左右します。この実感を生むのが、まさに上司の感情的関与です。

100社以上の研修現場でクック・ビジネスラボが見てきたのは、「優秀だが孤立する管理職」と「成果を出し続けるチームを率いる管理職」を分けるのが、業務知識の量ではなく、メンバーの感情に向き合う力だという事実です。AIが業務面を支えるようになればなるほど、この差は組織の成果に直結していきます。

なお、AIによって学びのインプットが効率化される時代に、なぜ「手を動かす体験型研修」が選ばれるのかという論点については、AI時代だからこそ「手を動かす研修」が選ばれる理由で詳しく解説しています。本記事は、その流れを「管理職の感情的関与をどう鍛えるか」という具体に踏み込んで論じるものです。

なぜ感情的関与は「研修で教える」だけでは身につかないのか

感情的関与が座学研修で身につきにくいのは、それが「知識」ではなく「関わり方の体得」だからです。「傾聴が大事」「承認しましょう」と教えることはできますが、知識として知っていることと、実際に相手の感情に寄り添えることは別物です。

多くの管理職研修が「いい話を聞いた」で終わり、翌週の1on1では元の関わり方に戻ってしまうのは、この「知っている」と「できる」のギャップを埋める設計がないからです。感情的関与を鍛えるには、実際に他者と向き合い、問いを投げ、相手の本音が引き出される瞬間を体験し、それを振り返るプロセスが欠かせません。研修が「楽しかった」で終わらず成果につながる条件については、「楽しかった」で終わる研修と成果が残る研修は何が違うのかでも論じています。

感情的関与を鍛える「対話の場」のつくり方

感情的関与を鍛えるには、管理職自身が「感情を引き出される側」と「引き出す側」の両方を体験できる対話の場が有効です。レゴ®シリアスプレイ®とは、レゴ®ブロックを使って思考や価値観を立体的に表現し、対話を通じて相互理解を深める研修メソッドです。クック・ビジネスラボは、この手法に「発問スキル」「承認スキル」のレクチャーを組み合わせ、管理職が感情的関与を体感的に鍛える場を設計しています。

手を動かして「語りにくい本音」を可視化する

「あなたが大切にしているマネジメントの価値観は」と言葉で問われても、多くの管理職は当たり障りのない答えしか出せません。しかしレゴ®ブロックで「自分のリーダー像」を形にすると、無意識の価値観や経験が作品として現れます。その作品を語り合うことで、普段は言葉にしない本音が引き出される——この体験そのものが、「相手の本音を引き出す関わり」のモデルになります。

発問スキルで「引き出す力」を鍛える

クック・ビジネスラボの研修には、「相手の思考や気づきを高める質問とは何か」を学ぶ発問スキルのレクチャーが組み込まれています。学んだ直後にワーク内で実際に問いを投げ、メンバーの本音が引き出される瞬間を体験するため、「感情に寄り添う問いかけ」が翌日の1on1で使えるスキルとして定着します。

承認スキルで「受け止める力」を鍛える

引き出した本音を、評価せずに受け止め、相手の良さを具体的な言葉で承認する——これが感情的関与のもう一つの柱です。研修では承認スキルのレクチャー後に相互フィードバックを実践し、「どうほめるか」「どう認めるか」をその場で試します。AIには代替できない「あなたを見ている」というメッセージを、言葉にして届ける力が鍛えられます。

AIと管理職の役割分担を整理する

AI時代の管理職を考えるとき、「AIに何を任せ、人が何を担うか」を整理しておくことが有効です。次の表は、AIが得意とする領域と、人の上司に残る領域を対比したものです。

領域AIが担える人の上司に残る
情報・知識質問への回答、資料作成、情報の整理・要約情報を相手の状況に合わせて意味づけする
選択肢・観点新たな観点や選択肢の提示、分析選択を本人が納得して決められるよう支える
動機・感情(代替しにくい)やる気の喚起、感情への寄り添い、不安の受け止め
関係性・信頼(代替しにくい)安心して本音を話せる関係性の構築、承認
意味・物語(代替しにくい)仕事の意味づけ、組織との接続、貢献実感の醸成

この整理から見えてくるのは、AIが情報・選択肢の領域を担うほど、管理職の比重が「動機・感情・関係性・意味」という下段の領域にシフトするという構造です。これらはいずれも感情的関与の領域であり、体験を通じてしか鍛えられません。

AI時代の管理職を見極める3つの基準

これからの管理職育成や登用を考える際、「感情的関与の力」を見極める基準を持っておくと、施策の精度が上がります。他社や他者を評価するためではなく、自社が管理職に求める力を言語化するための判断軸として、次の3点が参考になります。

第一は、 聴く力 です。相手の発言を遮らず、評価を急がず、本音が出るまで関心を持って聴けるか。AIが即座に答えを返す時代だからこそ、「待つ」「聴く」という人間的な関わりの価値が高まります。

第二は、 問う力 です。答えを与えるのではなく、相手自身が考え、気づくための問いを投げられるか。AIが答えを出せる以上、管理職の価値は「いい答え」ではなく「いい問い」に移っています。

第三は、 意味づける力 です。メンバーの仕事を組織の目的とつなぎ、「あなたの仕事には意味がある」と伝えられるか。貢献実感は定着とエンゲージメントの源泉であり、AIには生み出せない人の上司の役割です。

クック・ビジネスラボの管理職向けレゴ®シリアスプレイ®研修は、この3つの力を体感的に鍛えることを意図して設計されています。

クック・ビジネスラボが選ばれる理由

クック・ビジネスラボは、レゴ®シリアスプレイ®研修の専門会社として、2016年に国際認定資格を取得し、累計100社以上・6,000名以上に研修を提供してきました。主要都県庁向け研修参加者アンケート(2025年実施)では満足度4.71/5.0点・推奨率96%を達成し、リピート率は約80%です。

選ばれる最大の理由は、 代表・森琢也が経営実務家でもある ことです。トヨタ系大手自動車部品メーカー(デンソー)で経営企画・事業企画に約10年従事し、中小企業診断士・プロフェッショナルコーチ・15年以上の講師実績を持ちます。「管理職が本当に何に悩んでいるか」「AI時代に組織の意思決定がどう変わるか」を経営の文脈で理解しているため、研修の問いが現場の課題に直結します。

大手企業100社以上の実績を持ちながら、各社の管理職の状況・AI活用フェーズに合わせてプログラムを個別設計する点も特徴です。「AI導入後の自分たちの役割」「AIに任せること・人が担うこと」といったテーマでの設計も可能です。

まとめ──AIが答える時代こそ、管理職は「人に向き合う」

AIが部下の質問に答える時代、管理職に残る本質的な仕事は、メンバーの感情と動機に向き合う「感情的関与」です。最新調査が示すとおり、情報提供や選択肢の提示はAIが評価される一方で、やる気の喚起や感情への寄り添いは人の上司にしかできません。

この感情的関与は、知識として教えるだけでは身につかず、実際に他者と向き合い、本音を引き出し、受け止める体験を通じてしか鍛えられません。レゴ®シリアスプレイ®を用いた対話の場は、管理職が「引き出す力」「受け止める力」「意味づける力」を体感的に磨く実践の場になります。

管理職が孤立せず横のつながりをつくる設計については管理職が孤立する前に横のつながりをつくる対話型研修の設計、対話型マネジメントを体得する具体プログラムについては管理職・リーダー向けレゴ®シリアスプレイ®研修もあわせてご覧ください。

導入をご検討の方は、まずオンライン体験会で実際の対話の場を体感されることをおすすめします。ご相談・お見積りはお問い合わせページからお気軽にどうぞ。

よくある質問(FAQ)

Q. AI時代に、管理職の役割はなくなってしまうのですか?

A. なくなりません。役割の中身が変わります。情報提供・選択肢の提示・資料作成といった業務はAIが担うようになりますが、メンバーのやる気を引き出し、感情や動機に寄り添う「感情的関与」は人の上司にしかできません。2026年のリクルートマネジメントソリューションズの調査でも、感情への寄り添いでは人の上司が評価されることが示されています。役割は縮小ではなく、より人間的な領域へ再定義されています。

Q. 「感情的関与」とは具体的に何を指しますか?

A. メンバー一人ひとりの感情・動機・状態に関心を向け、本音を引き出し、受け止め、仕事の意味づけを支える関わりを指します。指示や評価といった「タスクへの関与」ではなく「その人自身への関与」です。具体的には、言葉にできていない不安に気づいて問いかける、価値観に関心を向ける、責めずに次への意味づけを一緒に探す、具体的な言葉で承認する、といった関わりが含まれます。

Q. なぜAIには感情的関与が代替できないのですか?

A. 感情的関与は「正しい答えを出すこと」ではなく「相手と同じ温度で向き合うこと」だからです。AIは膨大な選択肢や助言を提示できますが、メンバーが「この人になら本音を話せる」と感じる関係性そのものは、人と人の間にしか生まれません。安心して本音を話せる場や、貢献実感を生む関わりは、人の上司が担う領域として残ります。

Q. 感情的関与は研修で身につけられるのですか?

A. 知識を伝えるだけの座学では身につきにくいですが、体験を通じた研修で鍛えることができます。感情的関与は「関わり方の体得」であり、実際に他者と向き合い、問いを投げ、本音が引き出される瞬間を体験し、振り返るプロセスが必要です。レゴ®シリアスプレイ®を使った対話の場は、その体験を安全に繰り返せる設計になっています。

Q. AIをマネジメントに活用しながら、感情的関与も両立できますか?

A. むしろ両立が理想です。情報整理・選択肢の洗い出し・資料作成などをAIに任せることで、管理職は時間と余力を生み出し、その分をメンバーとの対話や感情的関与に振り向けられます。AIを「管理職の仕事を奪うもの」ではなく「人にしかできない関わりに集中するための支え」と位置づけることが、AI時代のマネジメントの要点です。

Q. AIに関する知識がない管理職でも、この研修は受けられますか?

A. 受けられます。本研修はAIツールの操作を学ぶものではなく、「AIが進化する時代に、管理職が人として何を担うか」を体験的に考え、感情的関与の力を鍛えるものです。AIの専門知識は不要で、むしろ「AIにどう向き合えばよいか不安」という管理職にこそ、自分の役割を再定義する機会になります。

Q. 何名から実施できますか?

A. 1グループ4〜6名が基本で、8名程度から200名以上の大規模まで対応可能です。管理職層を対象とする場合、複数部門の管理職が同じ場で語り合うことで、役割の再定義に加えて横のつながりも生まれやすくなります。人数や目的に応じて設計しますので、ご相談ください。

Q. 費用はどのくらいかかりますか?

A. 半日プログラムは200,000円〜(税別)、1日プログラムは350,000円〜(税別)が目安です。参加人数・プログラム内容・実施場所によって変動します。まず体感したい場合は、オンライン体験会(約2時間・5,000円/人・税別)からお試しいただけます。概算でのご提案も可能です。

Q. AI時代のマネジメントをテーマにした研修は、どんな企業に向いていますか?

A. AI活用が進み始め、「管理職の役割をどう再定義するか」を課題に感じている企業に向いています。情報提供型のマネジメントから対話型・感情的関与型への転換を図りたい組織、AI導入によって管理職が役割の不安を抱えている組織に特に有効です。大手企業・成長期のベンチャーいずれにも対応します。

Q. 研修の効果はどのように測定できますか?

A. 研修前後のアンケート(行動変容意欲・1on1の質の自己評価)、研修後数週間の振り返りセッション、1on1の質の変化を測るアンケート設計などが一般的です。クック・ビジネスラボでは定着まで見据えたフォローアップ設計もご提案しています。

Q. お問い合わせから実施まで、どのくらいの期間が必要ですか?

A. 通常2〜4週間が目安です(1週間以内は要相談)。管理職研修や役員合宿のスケジュールに合わせたい場合は、1〜2ヶ月前を目安にご相談ください。「まず話だけ聞きたい」「AI時代のマネジメントについて壁打ちしたい」という段階からも歓迎しています。