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公開日:2026/11/06

DE&I研修を「自分ごと」にする設計——大手メーカー調達部門で95%が「業務に活かしたい」と答えた半日研修【2026年版】

DE&I研修を「自分ごと」にする設計_クック・ビジネスラボのレゴシリアスプレイ
DE&I研修を「自分ごと」にする設計_クック・ビジネスラボのレゴシリアスプレイ

DE&Iの方針を掲げても、現場の一人ひとりには届きにくい。本記事では、国内大手メーカーの調達部門でDE&I浸透施策として実施した半日研修を実例に、DE&Iを「自分ごと」にする3時間の流れと設計の意図を紹介します。お題にあえて「DE&I」を入れなかった理由、個人の強みを職場のありたい姿に組み合わせる方法、全員が発表する仕組み、最後をほめ合いで締めた理由まで具体的に解説。回答98名の95%が「今後の業務やコミュニケーションに活かしたい」と答えた結果と、研修から1か月後に職場で起きていた変化もお伝えします。

目次

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DE&I研修を「自分ごと」にするには、DE&Iの説明から入らないことです

DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の研修を「自分ごと」にするには、最初に言葉の定義を教えるのではなく、 一人ひとりの「強み」を形にして、違いを目の前に並べることから始めます。 その違いを職場のありたい姿に組み合わせ、最後にお互いの良さを言葉にして伝え合う。この順番で体験すると、DE&Iは「正しいけれど遠い言葉」から「自分の職場の話」に変わります。

この記事では、国内大手メーカーの調達部門でDE&I浸透施策の一環として実施した半日研修を実例に、 3時間の流れと、各パートに込めた設計の意図 をご紹介します。参加者アンケートでは、回答98名の95%が「今後の業務やコミュニケーションに活かしたい」と答えました。研修からおよそ1か月後に、職場で何が起きていたかもあわせてお伝えします。

株式会社クック・ビジネスラボは、三菱商事・AWS・PwCをはじめとする100社以上、累計6,000名以上の研修を担当してきた、レゴ®シリアスプレイ®メソッドを用いたチームビルディング研修の専門会社です。DE&Iの研修を企画中の人事・事務局の方に、自社で設計するときの判断軸として読んでいただける内容にしています。

なぜDE&I施策は「自分ごと」になりにくいのか

DE&Iは、いまや経営課題のひとつです。金融庁は2023年1月31日に「企業内容等の開示に関する内閣府令」等を改正し、2023年3月31日以後に終了する事業年度の有価証券報告書から、人材の多様性の確保を含む人材育成の方針や、社内環境整備の方針の記載を求めています。

一方で、方針を掲げても現場の一人ひとりには届きにくい、という声は少なくありません。当社は、その理由を次の3つと見ています。

  • 言葉が抽象的で、自分の仕事と結びつかない 「多様性」「公平性」「包摂性」は正しい言葉ですが、明日の仕事で何をすればいいかが見えません
  • 研修が「説明を聞く場」になっている 定義や事例を聞くだけでは、参加者自身の話が一度も出てきません
  • 研修の場で終わり、職場に持ち帰られない 研修後に職場で話題にならなければ、行動は変わりません

DE&I施策にありがちな「やらされ感」や「きれいごと感」も、この3つから生まれていると当社は考えています。今回の研修は、この3つを裏返す形で設計しました。自分の話から入る。全員が語る。そして、職場に持ち帰れる小さな行動を渡す。なお、この研修はDE&Iの知識を教える研修ではありません。制度づくりや知識の研修と組み合わせて、 DE&Iを一人ひとりの「自分ごと」にする入口 を担う研修として位置づけています。以下、その中身を具体的にご紹介します。

職場の多様性を「受け入れる」だけでなく、一人ひとりが「ここにいていい」と感じられる状態については、ビロンギング(帰属意識)を高めるにはでも詳しく整理しています。

事例:国内大手メーカーの調達部門で実施した、DE&I浸透のための半日研修

ここからは実際の研修です。国内大手メーカーの調達部門で、DE&I浸透施策の一環として実施しました。社名と詳細なプログラムは非公開のため、設計の考え方を中心にお伝えします。

項目内容
実施時期・回数2026年10月。関西・関東の2拠点で、各拠点午前・午後の計4回
時間各回3時間(半日)
形式会場での集合研修。1回30名前後、1グループ5名程度
研修のねらいDE&Iという抽象的なテーマの自分ごと化、相互理解とコミュニケーションの活性化、学びの業務への適用
アンケート回答98名(2拠点・計4回)

3時間の流れ

3時間は、大きく6つのパートで構成しました。

パート内容ねらい
導入ブロックでタワーをつくる練習と、選んだブロックに意味をつけて語る練習手を動かし、形に意味を込めて話すことに慣れる
個人作品「仕事における、私の強み(魅力)と可能性」を7分でつくり、グループ内で発表と質問一人ひとりの違いを、目に見える形で並べる
グループ作品メンバーの作品を組み合わせ、「誰もが強みを発揮できる職場」の姿をつくる個人の違いを、職場のありたい姿に結びつける
グループ間の発表メンバーを入れ替え、一人ひとりが自分のグループの作品を他グループに説明全員が自分の言葉で語り、グループの外とも交流する
ほめ合いグループ内で、一人3分ずつ全員からほめ言葉を受け取る違いを認めるだけでなく、言葉にして相手に伝える
振り返り感想の共有とまとめ。日々の実践の目安として「1日5回ほめる」を紹介職場に持ち帰る小さな行動を決める

「自分」から始まり、「チーム」を経て「職場」へ広がり、最後にもう一度「目の前の相手」に戻ってくる。この往復が、1本の流れとしての設計です。次の章から、各パートの意図を順にご説明します。

設計の意図①:個人作品のお題に「DE&I」という言葉を入れない

最初の個人作品のお題は「仕事における、私の強み(魅力)と可能性」です。ここには、あえて「DE&I」も「多様性」も入れていません。

このお題を選んだ理由は3つあります。

  • 心理的なハードルが最も低い 自分の強みは誰にでもあり、7分あれば形にできる
  • 「一人ひとり違う」を体感できる 同じお題でも、全員の作品がまったく違う形になる
  • 最後のほめ合いにつながる 相手の強みを知っていると、ほめ言葉が具体的になる

多様性は、説明されるより先に、目の前に並んだほうが伝わります。 5人がそれぞれ「私の強み」をつくると、同じ部門・同じ職種でも、作品は一つとして同じになりません。講師はそこで、同じものが一つもないのは一人ひとりの考えが違うことの表れであり、その違いを互いに理解して活かし合うことがダイバーシティの発揮につながる、と橋渡しをします。DE&Iを言葉で理解する前に、まず体験として受け取ってもらう順番です。

お題を伝えた瞬間には、4回とも「難しい」という声が上がりました。それでも7分後には、全員の前に作品ができあがっていました。直感で部品を選び、あとから意味を考える。その過程で、自分でも気づいていなかった考えが言葉になっていきます。参加者アンケートには、次のような声がありました(研修参加者アンケートより)。

  • なにかしら意味をもって組み立てたものだけではなく、説明しているうちに何かしらの意味を持たせられたり、逆に自分でも気づいていない特徴があったりととても面白かった
  • メンバーに説明することを繰り返す中で、自分でも気づいていなかった考えに気づき、納得することができた
  • 周りの方の意見を伺うことで、一人ひとり感じ方や考え方が異なり、それぞれに良さがあるのだと改めて感じた

設計の意図②:一人ひとりの強みを、グループで「職場のありたい姿」に組み合わせる

個人作品の次は、グループ作品です。お題は「もっとワクワクする調達部門——誰もが強みを発揮できる職場」。 新しくゼロからつくるのではなく、メンバー全員の個人作品を組み合わせて、一つの職場の姿にする のがルールです。

このパートで、個人の違いが職場の話に変わります。制作中には「お互いの魅力や個性は、この職場でどう活かされているか」「誰もが力を出せるために、何が必要か」を問いかけました。DE&Iの「エクイティ」と「インクルージョン」を、制度の話ではなく、自分たちの職場の関わり方として考えてもらうためです。

お題に「もっとワクワクする」という言葉を入れたのは、DE&Iを「配慮すべきもの」ではなく、 一人ひとりの強みで職場をもっと良くするためのもの として捉えてもらうためです。この言葉は、事前の打ち合わせを経て加えました(経緯は後述します)。

制作中は、ほかのグループのブロックを自由に使ってよいことにしました。部品を取りに行ったり、休憩中も作品に手を入れたりと、グループの垣根を越えた行き来が自然に生まれています。

できあがった作品には、拠点を問わず「運ぶ」「つなぐ」という表現が多く見られました。開いた門や開けた道など、「開かれている」ことを表した作品も目立ちます。困難を省かずに描き、それをどう乗り越えるかまで表現した作品が多かったのも特徴です。

  • 個人個人が作った作品はバラバラでも、ストーリー(方向性)が決まれば1つにまとまり、1つにまとまればそこから更にストーリーが広がっていく…というのがとても組織とリンクすると感じた
  • それぞれの作品を持ち寄り、対話を重ねながら必要なものを加えていく作業を通じて、一人ひとりの個性や多様な視点の大切さを実感した
  • それぞれが作成したレゴを使用して1つの目標の成果物を作成することは、他者の考えの尊重、思いやりを育み、チームワークを育てるために重要であると感じた

組織のありたい姿を言葉にする研修の進め方は、実例③:ビジョン・パーパス浸透研修にレゴ®シリアスプレイ®が効く理由でも詳しくご紹介しています。

設計の意図③:発表は、全員が「自分の言葉」で語る

グループ作品の発表は、代表者1名が全体の前で話す形にはしませんでした。 メンバーを入れ替えて各グループに散らばり、一人ひとりが自分のグループの作品を、ほかのグループのメンバーに説明する 形です。1回の説明は3分で、移動を挟みながら順に回ります。

この形にした理由は2つあります。ひとつは、全員が発表者になることです。自分が説明しなければならないと分かっていると、グループ作品をつくる段階から集中が切れません。同じグループの作品でも、説明する人によって語り方は少しずつ違います。それぞれが自分の言葉で説明しようとするなかで、作品の理解がさらに深まっていきました。

もうひとつは、グループの外との交流です。少人数で聞き合うので質問が出やすく、普段は業務で関わりの少ない人の考え方にも触れられます。DE&Iの研修で大切なのは、「違いがある」と知ることだけでなく、 違う人の話を、興味を持って聞く経験 をすることです。

  • 普段かかわることがない人と意見交換を行い、他の参加者の考え方等を知ることもでき、深い学びとなった
  • 初対面でしたが、通常の会話ではそこまで話さないような仕事の向き合い方や自分の立ち位置などを知ることができた
  • 他者の思考プロセスや思い、自分とは異なる物の見方などが分かり気づきに繋がった。自身の思いを話す(安心して話せる)のは単純に気持ちが良い

安心して自分の考えを話せる場がなぜ生まれるのかは、レゴ®シリアスプレイ®研修が心理的安全性を高める理由にまとめています。

設計の意図④:最後は「ほめ合い」で、違いを言葉にして伝える

研修の締めくくりは、ほめ合い(ポジティブフィードバック)です。グループ内で一人ずつ順番に、ほかのメンバー全員から3分間、ほめ言葉を受け取ります。

ほめ合いの前に、「最近、仕事でほめられた方はいますか」と挙手を募りました。4回とも、手はほとんど上がりませんでした。当社がほかの企業で同じ質問をしても、多くの場合は同じ傾向です。 職場では、相手の良さに気づいていても、言葉にして伝える機会がほとんどありません。

ここに、ほめ合いを最後に置いた理由があります。当社は、DE&Iの「インクルージョン」は違いを認めるだけでは完成しないと考えています。 「あなたのこういうところに助けられている」と言葉にして相手に届いて、はじめて「ここにいていい」という実感になります。 個人作品で一人ひとりの強みを知り、グループ作品で互いの強みが職場でどう活きるかを考えたあとなので、ほめ言葉が具体的になります。

最後の振り返りでは、日々の実践の目安として「1日5回ほめる」を紹介しました。研修の場だけで終わらせず、職場で続けられる小さな行動として渡すためです。アンケートの自由記述には、次のような声がありました。

  • 褒めることはスキルであるということを実感しました。1日5回褒めるを実践していきたいと思います
  • 褒めることの大切さ、思っていたとしてもちゃんと言葉にしないと伝わらないことを改めて認識いたしました
  • みんな、言わないだけで、しっかり見て・聞いて・考えているというのが良く分かった
  • 普段は仕事で関連の無い方も、見てくれてたんだな…と嬉しくなりました

面識の少ない相手をほめるのは難しかった、という声もありました。それでも、帰り際に「何十年で、こんなにほめられた3分間はなかった」と話して帰った参加者もいます。ほめることが組織に根づくための仕組みについては、「ほめる文化」は個人の努力では根づかないと「ほめる」が苦手な日本の管理職で詳しく扱っています。

参加者アンケートの結果:回答98名の95%が「業務やコミュニケーションに活かしたい」

研修終了後のアンケートの結果です。クック・ビジネスラボが実施したこの研修の事後アンケート(関西・関東の2拠点・計4回、回答98名)では、次のようになりました。

設問肯定的な回答の割合
個人ワークの満足度92%
グループワークの満足度91%
ほめ合い(ポジティブフィードバック)の満足度92%
今後の業務やコミュニケーションに活かしたい95%(うち「非常にそう思う」53%)

満足度は「非常に満足」と「満足」の合計、活用意向は「非常にそう思う」と「そう思う」の合計です。割合は小数第1位を四捨五入しています。

人事の立場で注目していただきたいのは、 活用意向で「非常にそう思う」と強く答えた人が半数を超えた ことです。研修の満足度は、楽しければ高く出ます。しかしDE&I研修の目的は、楽しんでもらうことではなく、職場での関わり方を変えることです。当社は、「活かしたい」と強く答えた人がこれだけいた点に、この研修の手応えを見ています。

研修から1か月後、職場で起きていたこと

研修からおよそ1か月後に、先方の担当者の皆さまと振り返りの場を持ちました。先方の担当者によると、研修後の職場では次のような変化があったそうです。

  • 部門の責任者が、社内サイトで研修について発信した その後も、ほめ合いを実践しているかを問いかける2回目の投稿があった
  • 部門の外から反応があった 社内サイトの投稿をきっかけに、他部門の社員から「調達って面白いイベントをしているんですね」と声がかかった
  • 感謝を伝え合う社内のツールで、コメントが盛んに交わされた 研修が終わったあと、参加者同士のコメントが飛び交った
  • 1か月たっても、研修の話をする社員が多い 「考え方はレゴに表れるんですね」としみじみ話す人もいた
  • 「1日5回ほめる」が会話のきっかけになっている 担当者自身も「5回やっていますか」と声をかけ、会話の糸口にしている
  • 「ほめているつもりでも、伝わっていなかった」と気づいた という声も、いくつも聞かれた

先方の担当者からは、個人ワーク、グループワーク、ほめ合いという構成が、お題も含めて良かったという感想もいただきました。先方のメンバーからは、業務上の関わりが少ない人の質問の仕方や価値観がよく分かった、という感想もありました。

当社は、ここにDE&I施策としての手応えを見ています。 研修の場で生まれた会話が、1か月後も職場の会話として続いている。 DE&Iが「方針」から「自分たちの話」に変わり始めたサインだと考えています。

DE&I研修を企画するときの5つの判断軸

今回の事例から、DE&Iの研修を企画・発注するときに確認したい点を5つにまとめます。

  • DE&Iの説明から入っていないか まず一人ひとりの違いを体験し、そのあとに言葉を置く順番になっているか
  • 全員が「自分の話」をする時間があるか 講義を聞くだけでなく、一人ひとりが自分の強みや考えを語る場面があるか
  • 個人の違いを、職場の話に結びつけているか 「人はみな違う」で終わらず、自分たちの職場でどう活かすかまで考えているか
  • 職場に持ち帰れる小さな行動を渡しているか 「1日5回ほめる」のように、明日から試せる具体的な行動があるか
  • 研修後に、職場で話題にするきっかけがあるか 責任者や事務局からの発信など、研修の会話を職場につなぐ場があるか

5つ目は、研修会社だけではつくれません。今回の事例でも、研修後の変化を生んだのは、先方の責任者と担当者の皆さまの発信でした。研修を企画する段階で、 終わったあとに誰が何を発信するか まで決めておくと、効果が職場に残りやすくなります。

「ゼロから設計する」とは——お題は打ち合わせで練り直す

この研修は、既成のプログラムをそのまま当てはめたものではありません。ご相談の段階で研修のねらいを確認し、個人作品・グループ作品のお題をそれぞれ5案ずつ、ねらい・深掘りの問い・運用上の注意点を添えてご提案しました。

その後、先方から「グループ作品をつくる効果を、受講者の目線で説明してほしい」「相互理解の効果をさらに高める工夫はないか」といったご質問をいただき、打ち合わせを重ねています。グループ作品のお題に「もっとワクワクする」という言葉を加えたのも、この打ち合わせの結果です。

同じDE&Iの研修でも、組織の状態と目的が違えば、効くお題も違います。 当社は、ご要望と参加者の状態に合わせて、お題の文言から1本の流れを組み立てます。設計と当日の進行は、中小企業診断士として経営の現場に関わり、15年以上にわたって研修講師を務めてきた代表・森琢也が担当します。事前ヒアリングでは毎回60分程度お時間をいただき、参加者に投げる問いの文言まで各社に合わせて設計します。

チームの関係性やエンゲージメントの向上を目的とした事例は、実例④:エンゲージメント向上・チームビルディング研修にレゴ®シリアスプレイ®が選ばれる理由でもご紹介しています。

実施条件と費用の目安

クック・ビジネスラボの研修の実施条件と費用の目安です。

項目内容
所要時間2時間〜2日(標準:半日3〜4時間)。本記事の事例は各回3時間
実施人数5名〜300名(推奨:1グループ5名前後/300名超は要相談)。複数拠点・複数回での実施も可能
講師体制メイン講師1名で200名超に対応可(サブ講師はご予算に応じてご提案)
料金20万円〜(税別)+プログラム企画設計費用(人数、時間、企画内容により異なります)
対応エリア全国出張可(交通費実費)
お申し込み期限最短で実施日の1週間前まで(目安はお問い合わせから通常2〜4週間)

クック・ビジネスラボでの企画設計費を含めたご発注額の目安は、 10名前後・2〜3時間の最小構成で20万円〜(税別) 、 3〜4時間・30名前後の半日プログラムで30万〜35万円(税別) です。内容に応じてプログラム企画設計費用が加わる場合があります。

このほか、レゴ®教材の送料は別途、首都圏以外での実施は交通費・宿泊費を実費でいただきます(首都圏は交通費不要)。 金額を決めるのは人数・時間・実施場所・カスタマイズの範囲の4つ なので、拠点数や回数が固まっていない段階でのお見積りも承ります。プログラムと料金の詳細は研修の内容・料金ページに、ほかの企業での実施事例は導入事例ページにまとめています。

よくある質問(FAQ)

Q. DE&I研修は、何から始めればいいですか?

A. DE&Iの定義の説明より先に、一人ひとりの違いを体験する場面から始めることをおすすめします。本記事の事例では、「仕事における、私の強みと可能性」を7分で形にし、グループ内で説明し合うところから始めました。同じお題でも全員の作品が違うことを目の前で見ると、多様性が自分の話として受け取られます。

Q. DE&I研修で、DE&Iという言葉を使わないほうがいいのですか?

A. 使わないのではなく、置く場所を工夫します。最初の個人ワークのお題には「DE&I」を入れず、自分の強みについて考えることに集中してもらいます。そのうえで、強みが一人ひとり違うことを体感したあとに、DE&Iの考え方へ橋渡しをします。言葉が体験のあとに来ると、「正しいけれど遠い言葉」になりにくくなります。

Q. なぜレゴ®ブロックを使うと、DE&Iが自分ごとになりやすいのですか?

A. 違いが目に見える形で並ぶからです。言葉だけで「私の強み」を話すと、似たような表現に収まりがちです。ブロックで形にすると、同じ部門・同じ職種でも作品は一つとして同じになりません。作品を手がかりに話すので、普段は口にしない考えも出てきます。本記事の事例でも、「説明するうちに、自分でも気づいていなかった考えに気づいた」という声が寄せられました。

Q. DE&I研修に、ほめ合いを入れるのはなぜですか?

A. 違いを認めるだけでなく、言葉にして相手に届けるためです。インクルージョンは、「あなたのこういうところに助けられている」と伝わって初めて実感になります。本記事の事例では一人3分ずつ全員からほめ言葉を受け取り、ほめ合いの満足度は92%でした。日々の目安として「1日5回ほめる」も紹介しています。

Q. ほめることに慣れていない職場でも、ほめ合いはできますか?

A. できます。本記事の事例でも、「最近仕事でほめられた方」への挙手はほとんどありませんでした。それでもほめ合いの満足度は92%です。先に個人作品とグループ作品で互いの強みを知っておくと、ほめ言葉が具体的になり、照れくささが和らぎます。面識の少ない相手が多い場合は、グループ編成を事前にご相談ください。

Q. DE&I研修の効果は、どう測ればいいですか?

A. 満足度だけでなく、活用意向と研修後の職場の変化をあわせて見ることをおすすめします。本記事の事例では、「今後の業務やコミュニケーションに活かしたい」が回答98名の95%でした。さらに約1か月後の振り返りで、社内での発信や会話の変化を先方の担当者から伺い、職場への広がりを確認しています。

Q. 複数の拠点で、同じDE&I研修を実施できますか?

A. できます。本記事の事例では、関西・関東の2拠点で各拠点午前・午後の計4回、同じプログラムで実施しました。拠点ごとに参加者の構成は違うため、お題と流れは共通にしつつ、当日の進め方は回ごとに調整します。クック・ビジネスラボは全国出張に対応しており、首都圏以外は交通費・宿泊費を実費でいただきます。

Q. 1回あたり何名で実施できますか?

A. クック・ビジネスラボでは5名〜300名まで対応しており、300名を超える場合は要相談です。推奨は1グループ5名前後です。本記事の事例は1回30名前後、5名程度のグループで実施しました。人数が多い場合は、今回のように複数回に分けると、一人ひとりが話す時間を十分に確保できます。

Q. 半日(3時間)で、DE&I研修の効果は出ますか?

A. 自分ごと化のきっかけをつくるには十分です。本記事の事例は各回3時間で、個人作品、グループ作品、グループ間の発表、ほめ合い、振り返りまでを行いました。ただし研修だけで職場が変わるわけではありません。研修後に責任者や事務局が発信するなど、職場で話題にし続ける仕掛けを組み合わせると、効果が続きます。

Q. 研修後、DE&Iを職場に定着させるには何をすればいいですか?

A. 研修で決めた小さな行動を、職場で話題にし続けることです。本記事の事例では、部門の責任者が社内サイトで研修について発信し、その後もほめ合いの実践を問いかけました。担当者も「5回やっていますか」と声をかけ、会話のきっかけにしています。研修の企画段階で、終わったあとの発信まで決めておくと効果的です。

Q. DE&I研修を外部に依頼すると、費用はいくらかかりますか?

A. クック・ビジネスラボの料金体系は20万円〜(税別)に、内容に応じてプログラム企画設計費用が加わる場合がある形です。企画設計費込みの目安は、10名前後・2〜3時間の最小構成で20万円〜、3〜4時間・30名前後の半日で30万〜35万円(いずれも税別)です。複数拠点・複数回の場合は個別にお見積りします。教材の送料と首都圏以外の交通費は別途です。

Q. 依頼から実施まで、どのくらいの準備期間が必要ですか?

A. クック・ビジネスラボでは、お申し込みは最短で実施日の1週間前まで、目安はお問い合わせから通常2〜4週間です。ただし本記事の事例のようにお題を複数案から選び、打ち合わせで練り直す場合や、複数拠点で実施する場合は、1〜2か月前にご相談いただけると安心です。

まとめ——DE&Iは、説明するより先に「目の前に並べる」

DE&Iの研修を「自分ごと」にするには、言葉の説明から入らないことです。 自分の強みを形にして違いを目の前に並べ、その違いを職場のありたい姿に組み合わせ、全員が自分の言葉で語り、最後にお互いの良さを言葉にして伝える。 この順番で体験すると、DE&Iは方針から「自分たちの話」に変わります。

今回の事例では、回答98名の95%が「今後の業務やコミュニケーションに活かしたい」と答え、研修から1か月たっても、職場で研修の話が続いていました。研修の効果を職場に残すには、研修会社の設計だけでなく、研修後に誰が何を発信するかまで含めて企画することが大切です。

当社がご提案するのは「レゴ研修」ではなく、ご要望と参加者の状態に合わせてお題から組み立てる研修です。DE&I研修のご相談は無料相談・お問い合わせからお気軽にどうぞ。進行の雰囲気を先に確かめたい場合はオンライン体験会(約2時間・5,000円/人・税別)もご利用いただけます。

【著者情報】

森琢也(もり たくや) 株式会社クック・ビジネスラボ代表取締役 中小企業診断士/LEGO® SERIOUS PLAY®メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータ 講師歴15年以上・累計100社以上・6,000名超の研修実績 企業概要・講師プロフィール